外壁塗装の耐用年数について
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このページでは「外壁塗装の耐用年数について」をご紹介しています。
外壁塗装において、使用する塗料の耐用年数を把握しておく事は非常に重要です。
塗料の耐用年数というのは、塗料の種類によって大きく差があります。
耐用年数を超えた状態で放置してしまうと、美観を損なうだけでなく、建物の寿命を短くしてしまう恐れがあります。
ここでは、「外壁塗装の耐用年数について」をご紹介します。
このページで学べること
- 外壁塗装の塗料は一度限りの工事金額だけで選ぶのではなく、メンテナンス費用も含めた外壁にかけるトータルコストで検討する
- 塗料の耐用年数は、お住まいの環境や塗装する建物など、様々な要因でメーカーが公表している年数通りにならないことがある
外壁塗装の各塗料毎の耐用年数
まず、外壁塗装に使用される塗料の耐用年数を、種類別に見ていきましょう。
一般的に使われる塗料の耐用年数の目安は、
アクリル系:4~7年
ウレタン系:6~10年
シリコン系:8~15年
ラジカル系:8~15年
フッ素系:15~20年
遮熱系:15~20年
無機系:15~20年
上記のようになっています。
当然ですが、耐用年数は短いよりも長い方が良いですよね。
同じお住まいで30年という期間を過ごすにしても、アクリル系の塗料を使った場合には5回程塗装が必要になりますすが、無機系塗料であれば2回で済みます。
そのため、外壁塗装において一般的には耐用年数が長い塗料を選ぶべきですが、耐用年数が長い塗料は、性能が良い分金額が高くなります。
しかし、外壁塗装は一回限りの工事金額で考えるのではなく、長期的なスケジュールの上で使用する塗料を選ぶようにしましょう。
例えば、ウレタン系塗料を使用した外壁塗装が50万円、フッ素系塗料を使用した外壁塗装が80万円だと仮定します。
塗装工事の後、30年そのお住まいに住み続けると想定した場合、ウレタン系の耐用年数は6~10年ですので塗り替えが3〜5回必要となります。
一回の工事金額が50万円ですので、ウレタン系長期的なメンテナンス費用は、150万円〜250万円ということになりますね。
一方、フッ素系塗料の耐用年数は15〜20年ですので、塗り替えは1〜2回で済むのです。
となると、一回の工事金額が80万円ですので、フッ素系塗料の長期的なメンテナンス費用は、80万円〜160万円となります。
上記のように、外壁塗装の塗料は一度限りの工事金額の高い安いだけで選ぶのではなく、長期的なプランも十分考慮した上で、メンテナンス費用も含めた外壁にかけるトータルコストで検討するようにしましょう。
塗料の耐用年数はあくまでも目安であり、定期的なチェックが必要
近年では、外壁塗装工事において上記の塗料の内、アクリル塗料やウレタン塗料が使用されることは少なくなっています。
仮に使用されているとしても、限定的な箇所のみといった場合がほとんどです。
その理由として、高性能でリーズナブルな価格の塗料がどんどん開発・販売されているという背景があります。
ひと昔であれば、アクリル・ウレタン塗料とシリコン塗料には価格に開きがあり、シリコン塗料は少し高価な塗料として扱われていました。
しかし近年では、アクリル・ウレタン塗料とシリコン塗料の価格差がほとんど無くなり、価格が同等なのに耐用年数が落ちるアクリル・ウレタン塗料を選ぶメリットが無いのです。
そのため、塗り替えの際にご自身のお住まいに何の塗料が使用されているかわからない場合でも、基本的にはシリコン塗料を基準に考えていただければ大丈夫かと思います。
ただし注意すべき点は、塗料の耐用年数はあくまでも各塗料メーカーが定めた目安の年数であり、必ずしも上記の通りに塗膜が維持できると保証するものではないという点です。
ですので、メーカーが定めている耐用年数は実際の耐用年数とは異なる場合があり、期待耐用年数と呼ばれることもあります。
例えば雨の多い地域かどうか、日中の陽当たりはどうかなど、お住まいの立地条件が違えば耐用年数も変わってくるのです。
そのため、耐用年数を過ぎている場合はもちろんですが、まだ耐用年数を迎えていない場合でも一度お住まいをチェックしていただき、お住まいの外壁に別ページでご紹介している塗り替えのサインが現れていないかチェックしましょう。
もし該当する項目があれば、耐用年数を迎えていなくても早めに外壁塗装を検討した方が良と言えるでしょう。