外壁塗装の塗料を選ぶ際の注意点
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このページでは「外壁塗装の塗料を選ぶ際の注意点」をご紹介しています。
外壁塗装の塗料の耐用年数は各塗料の素材によって異なり、また素材が同じでもメーカーによって差があります。
塗料を選ぶ際はもちろん色も大切ですが、この耐用年数が大きな基準となるでしょう。
この耐用年数に関することで、いくつか注意していただきたいポイントがあります。
ここでは、「外壁塗装の塗料を選ぶ際の注意点」をご紹介します。
このページで学べること
- 外壁塗装の塗料を選ぶ際は、耐用年数の統一や周囲の環境など、様々な要因を考慮して選ぶ必要がある
外壁塗装の塗料を選ぶ際の注意点について
外壁塗装の塗料を選ぶ際は、ただ耐用年数が長い塗料を選べば良いという訳ではありません。
また、各メーカーが発表している耐用年数も、必ずしもその通りの年数は塗膜が維持される訳でもありません。
塗料を選ぶ際に、注意しておきたいポイントがいくつかあるので、順にご紹介します。
塗料の耐用年数を統一する
塗装工事を検討する場合、外壁や屋根、それ以外の付帯部など、塗装する箇所全ての耐用年数を揃えましょう。
例えば、外壁塗装を行う場合でも、1階と2階で違う色にする場合、別々に塗料を使用することもあるでしょう。
そのような場合でも、必ず耐用年数が同じ塗料を使うようにしてください。
各箇所の耐用年数がバラバラの場合、建物の様々な場所が違うタイミングで耐用年数を迎えてしまいます。
そうなると、お住まいは美観を大きく損なってしまいます。
耐用年数を揃えることで、お住まい全体で塗り替えのタイミングを揃えることができ、次回のメンテナンスが容易になります。
また、屋根などの劣化が気づきにくいところも外壁などの目立つ箇所と耐用年数を揃えることで、塗り替えの適切なタイミングを忘れることがありません。
塗装工事において、耐用年数を揃えるのは鉄則と言えるでしょう。
お住まいの環境によって耐用年数は変化する
各メーカーが公表している耐用年数は、あくまでも機能・性能が持続する期間の目安であり、期間中は必ず性能が維持されると保証するものではありません。
あくまでも目安の年数であるということを覚えておきましょう。
塗料の耐用年数は、お住まいを取り巻く環境によって大きく差が出てくるのです。
降水量の多い地域、一年の中で寒暖差が激しい地域、海沿いの地域などでは、塗料の劣化が早くなり、当然耐用年数は短くなります。
また、日中も日当たり具体も耐用年数に影響します。
耐用年数は各メーカーがあくまでも試験によって計算した数値であり、実際の環境下では公表されている年数よりずっと早く寿命を迎えることもあるということを忘れないでください。
塗装する建物によって耐用年数は変化する
上述のように、お住まいを取り巻く環境によっても耐用年数は変わりますが、塗装をする建物によっても耐用年数に違いが現れます。
というのも、各メーカーが耐用年数を試験するために塗装をするのは、新築に対してなのです。
ですので、新築時の塗装であればメーカーの公表通りの耐用年数になりやすいですが、築年数が経過している建物への塗装は、新築への塗装より耐用年数が短くなる傾向があります。
さらに同じ築10年が経過したお住まいでも、使い方や取り巻く環境によって劣化具合、現在の状態は大きな差があります。
どの塗料を使用するかは、単にメーカー公表の塗料を見るだけでなく、塗装業者にしっかり現地調査をしてもらった上で、アドバイスを仰ぎならが検討するようにしましょう。
悪徳業者のオリジナル塗料に注意
悪徳業者に多いケースとして、
「弊社はオリジナルの塗料を開発しており、その塗料を使用していただくと30年は長持ちしますよ!」
というものがあります。
たしかに耐用年数が30年も持つのであれば、メンテナンスにかける費用を抑えることができるので魅力的です。
しかし、本当にそんな塗料が存在するのでしょうか?
日本が世界に誇る大手塗料メーカーが販売している塗料でも、耐用年数は長くて20年程度です。
それには理由があり、塗料メーカーはやはりメンテナンスにも塗料を使ってほしいという意図があるので、20年以上も長持ちするような高性能な塗料の開発を行わないのです。
では、名前も知られていない小さな塗装業者が、大手塗料メーカーが開発していないような塗料を独自に開発することなどできるのでしょうか?
仮に、本当に30年も長持ちするような高性能な塗料を開発したのであれば、特許を取得しているはずです。
ですので、オリジナル塗料を勧めてくるような塗装業者がいれば、「その塗料は特許をとっていますか?」と確認しましょう。
もし特許を取得していないのであれば、信用するには足りないと言えますね。
塗装業者がオリジナル塗料を勧めてくる場合、その塗料は粗悪品である場合が多いです。
一般に販売されている塗料を薄めたものであったり、他の現場で余った塗料を混ぜたようなものであったりと、通常の塗料より性能が明らかに劣るものばかりなのです。
オリジナル塗料とは名ばかりで、塗料代を抑え儲けを増やそうとしているだけなので、このようなオリジナル塗料を勧めてくる業者は悪徳業者と疑っても良いでしょう。
住んでいる地域によっては助成金などが出ることも
耐用年数が長い塗料は、総じて費用が高額になりがちです。
もし、遮熱系塗料や無機系塗料を使いたいのに費用が高額なためにお悩みであれば、一度助成金・補助金が適用されないか調べてみましょう。
遮熱系塗料や無機系塗料などの中で、「エコ」や「環境に優しい」といった要件を満たすものは、自治体が助成金や補助金を補助してくれる場合があります。
もちろんご要望の塗料が助成金・補助金の対象でない場合もありますし、地域によっては外壁塗装に関する助成金・補助金自体が無いケースもあります。
ご自身のお住まいの地域の自治体に確認しないとわかりませんが、自治体によっては30万円近くもの助成金が出るというケースもあるのです。