外壁塗装は自分でDIYできる?
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このページでは「外壁塗装は自分でDIYできる?」をご紹介しています。
「外壁塗装は工事金額が高額だから」、もしくは「自分の好きなように塗装したい」という理由で、外壁塗装をDIYで行えないか考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言えば、外壁塗装のDIYは決してお勧めできません。
ここでは、そもそもDIYできるのか?なぜお勧めしないのか?など、外壁塗装のDIYについて見ていきましょう。
ここでは、「外壁塗装は自分でDIYできる?」をご紹介します。
このページで学べること
- 外壁塗装は自分でDIYすることが可能で、自分の好きなタイミングで施工を進め、自分だけの個性を出すことができる
- 外壁塗装のDIYは、施工品質・外壁にかけるトータルコストの両面で、よほど自分でDIYしたいという人以外デメリットの方がはるかに大きい
外壁塗装は自分でDIYできるのか?
結論から先にお伝えすると、外壁塗装のDIYは可能です。
近年では作業の方法や必要な道具など、わからないこともインターネットで検索すれば、おおよそのことは知ることができます。
さらに、動画で紹介している場合もあるので、昔に比べると外壁塗装のDIYは身近になったと言えるかもしれません。
細かな作業方法などについては、インターネット上の知識に任せるとして、ここでは外壁塗装をDIYで行うメリットを見ていきましょう。
工事金額を安く抑えることができる
費用を抑えることができるというのが、何よりのDIYのメリットでしょう。
外壁塗装をDIYすれば、塗装に必要な道具、材料を全て購入しても30〜50万円程度で済むと言われています。
必要な道具、材料とは、ペンキや刷毛、ローラーなどの道具、養生シート、そして塗料などの材料を指します。
塗装業者に依頼すれば一般的な戸建住宅の場合、80万円〜120万円程度必要なので、費用面だけを見ればDIYの方が大幅に費用を抑えることができますね。
ここで一つ注意点があります。
塗装業者が施工を行う際は、足場を設置して作業を行います。
この足場を設置せずに塗装をDIYしようと考える方が多いですが、足場は必ず設置するようにしてください。
足場は塗装作業が手元で行いやすくなるだけでなく、高所作業における転落などのリスクを大幅に軽減してくれる大切なものです。
せっかくDIYを行い、費用を抑え自分の気に入った色にできたとしても、転落して大怪我をしてしまったのでは元も子もありません。
また、ホームセンターなどでも足場は購入できるので、自分で設置することは可能ですが、設置に関しても専門業者に依頼するようにしましょう。
慣れていない人間が設置作業を行うと、「設置したけどグラグラと揺れる…」「しっかり固定されておらず、足場が倒壊した…」という事態になるリスクが高くなります。
足場の設置を専門業者に依頼すると平均で15万円程度必要になりますが、必要経費と考えるようにしてください。
ちなみに、上記でDIYの工事金額は30〜50万円程度とお伝えしましたが、これは足場設置の費用も含まれた金額となります。
個性が出せる
塗装業者にご自身がイメージする理想像を伝えたとしても、完全に自分の考え・イメージを伝えきれないケースもよくあります。
また、塗装業者が皆さんに勧めるのは、独創的な色味より、やはり定番の安心感のある色味であったりします。
「自分の家なんだから、もっと個性を出したい」と考える方もいらっしゃるでしょう。
そういった方は、DIYで外壁塗装を行うことで、他にはない個性を出すことができます。
部分的に細かく色を使い分けたい、言葉では説明しにくいイメージなど、ご自身の思い描く通りにお住まいの外観を変えることができるでしょう。
ただし、なぜ塗装業者が定番の安心感のある色味を勧めてくるのか、その意味を考えた上でDIYを検討しましょう。
定番や安心感といった言葉を聞くと、「個性を感じない」と考える方もいらっしゃいますが、定番や安心感はすなわち、長く愛される色味ということです。
個性的な色味は、塗装直後は満足感もあり、自分で行ったという達成感もありますが、落ち着きの無い目立つ色合いになるケースも多いのです。
大切に長く住み続けるのがお住まいです。
その点を考慮し、安心感のある色味で塗装するのか、個性を出すのか、検討するようにしましょう。
すぐに塗装工事に着工できる
「自分でDIYする」と決めれば、あとはご自身が動くだけです。
今日にでも塗装工事をはじめることができるでしょう。
塗装業者に依頼すると、打ち合わせ、現地調査、見積もり作成と、着工まである程度時間がかかります。
さらに、評判の良い人気の塗装業者であれば、着工はさらに先に延びてしまうでしょう。
DIYであれば自分のタイミングで塗装をはじめることができるので、待ち時間や打ち合わせがまどろっこしいと感じる方には良いかもしれません。
外壁塗装をDIYするデメリット
上記では、外壁塗装をDIYするメリットをご紹介しました。
続いてデメリットを見ていきましょう。
先にお伝えすると、以下を読み進めていただければ、メリットよりデメリットの方が大きいのがお分かりいただけるはずです。
塗装の施工品質が悪くなる
外壁塗装と聞くと、刷毛やローラーを使い塗料を壁に塗っていくだけと考える方が大勢いらっしゃいます。
しかし、外壁塗装は単純な作業ではありません。
まず、施工前には高圧洗浄機を使い、建物全体の洗浄を行っていきます。
高圧洗浄を行うことで、外壁の細かい汚れやコケ・カビなどを徹底的に洗い流すのです。
この高圧洗浄を疎かにし、汚れやコケ・カビが残ったまま塗装を行うと、塗料と外壁に異物が残った状態になってしまいます。
そのため、せっかく塗装しても塗料がしっかりと外壁に定着せず、すぐに塗装剥がれが発生してしまうのです。
他にも、塗装業者は塗装前に「ケレン」という作業を行っています。
「ケレン」とは、下処理の段階で外壁を研磨し、古い塗膜やサビを削り落としていく作業です。
この「ケレン」を行わないと、塗料と外壁の間に古い塗膜やサビが残ってしまうので、塗装後数年で外壁にサビが発生する原因となるのです。
そして、ヒビ割れ(クラック)など修繕が必要な箇所がある場合、綺麗に修繕してから塗装作業へと入ります。
修繕作業を行わないと、その箇所は周辺と比べて脆く、雨水などが入り込みやすいというリスクを抱えたままになってしまうのです
上記のように、塗装業者は施工に入る前に、地味ながらしっかりと下処理を行い、ようやく本格的な塗装工事に入っています。
高圧洗浄を行うためだけにわざわざ高圧洗浄機を購入するのももったいないですし、ケレンは全て手作業なので、ご自身で建物全体をケレンしようとすると大変な重労働です。
おそらく、外壁塗装をDIYしようと考える方の大半が、この段階で挫けてしまうでしょう。
塗りムラになりやすい
外壁塗装は、ただ単純に塗料を塗っているだけに見えますが、実際には職人さんによって仕上がりに差が出るほど、高い技術が必要となります。
塗装業者は経験と知識から、外壁の状態を見ながら、どの程度の厚さに塗るか、どの順に塗っていくのが最良かなどを常に考えながら施工を進めます。
慣れていない方が塗装を行うと、塗った直後にはわかりませんが、完全に乾燥し仕上がりを見てみると、多くの塗りムラが発生しているケースが多いです。
外壁はお住まいの外観の多くを占めるので、外壁に塗りムラができてしまうと美観を大きく損ないます。
塗りムラができてしまうとまた一からの作業となるので、多くの費用を無駄にすることとなるでしょう。
作業に慣れていない、塗装に自信が無いという方は、DIYしない方が無難と言えるでしょう。
市販の塗料の性能は良くない
上述のように、外壁塗装の仕上がりは塗装作業を行う人間の技術・知識に大きく左右されます。
しかし実はそれ以上に、ホームセンターなどで購入できる塗料は、塗装業者が使用している塗料より性能が大きく劣るという問題があります。
ホームセンターなどで市販されているような外壁塗装用の塗料は、一般の方でも安全・簡単に扱えるように作られています。
そのため、塗料自体の性能は決して良いと言えないのです。
塗装業者が使用する塗料が10年〜15年という耐用年数に対し、市販の塗料の耐用年数は2〜3年と圧倒的に短いです。
つまり、塗装業者に依頼すれば10年〜15年に一度の塗り替えで済むのに対して、DIYなら10年〜15年の間に5〜6回も塗り替えを行う必要があるのです。
上記のメリットの項目で、DIYは費用を大きく抑えることができるとお伝えしました。
しかし、性能の点を考慮すれば、
・塗装業者に依頼すれば、10年〜15年に一度、80万円〜120万円程度の出費
・DIYすれば、10年〜15年の間に5〜6回、都度30〜50万円程度
となるので、決してDIYの費用は安くないというのがおわかりいただけると思います。
こうなってくると、塗装業者に依頼するべきか、DIYするべきか、一目瞭然ですね。
さらに塗装業者に依頼すれば、外壁の下処理から塗装の施工品質に至るまで心配がありません。
外壁塗装は一度行えば終わりではなく、定期的なメンテナンス・塗り替えを行う必要があるものです。
一度きりの工事金額だけでなく、長い目で見れば仕上がり・費用の両面で、無理にDIYを行う必要は無いと言えますね。
このような理由から、冒頭でお伝えしたように、色を自分の好きなようにしたいという方以外には、決して外壁塗装のDIYはお勧めしません。