外壁塗装の見積もりでチェックすべきポイント
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このページでは「外壁塗装の見積もりでチェックすべきポイント」をご紹介しています。
外壁塗装・屋根塗装は、大切なお住まいで快適に長く住んでいく上で必要不可欠なものです。
しかし、塗装工事を行うにあたり、塗装業者から渡される見積書のどこを見ればよいのかわからない人も多いです。
失敗しない塗装工事を行うために、外壁塗装における見積書のチェックポイントを見ていきましょう。
ここでは、「外壁塗装の見積もりでチェックすべきポイント」についてご紹介します。
このページで学べること
- 他の業者より明らかに多くの塗装面積・足場面積を見積書に記載しているような業者は、避けた方が賢明
- 塗装が必要な箇所が全て見積書に記載されているか、見積書を確認しながらご自身の目で建物を隅々までチェックする
- 作業項目にケレンが含まれているのかどうかチェックする、含まれていない場合は塗装後にサビが出てきやすくなる
- どんな塗料を使うのか、塗料の名称が記載されているかチェックし、「外壁塗装一式」と大雑把にまとめた見積書には注意する
- 各塗料の耐用年数が揃っている方が無駄なく塗り替えを行うことができ、長期的なメンテナンス費用を抑えることができる
- 積書の作業工程が3度塗りになっているか確認し、施工中は3度塗りの量の塗料が使用されているかどうかもチェックする
- 業者ごとの工事金額の合計の差を見比べ、高過ぎる業者だけでなく、安過ぎる業者も避けた方が賢明
目次
見積もりの塗装面積が広すぎないか?
まず最初にチェックするべきポイントは、塗装の面積です。
塗装工事の金額は、大まかに言うと「塗装面積 × 塗料の価格=工事金額」となります。
そのため、塗装する面積を実際の塗装面積より大きく見積もられてしまうと、当然工事金額は高額になってしまいます。
他のページでも、塗装業者を探す際は必ず複数の業者から相見積もりをとることをお勧めしています。
その中で、業者間で塗装面積に差がないか確認しましょう。
もし、他の業者より明らかに多くの塗装面積を出しているような業者は、避けた方が賢明と言えるでしょう。
また、塗装工事には足場設置が必要となってきますが、足場の面積も記載されているか確認してください。
足場は外壁塗装に対して1.5倍くらいの面積が必要になってきます。
それ以上の面積を出している業者は、不要な足場費用をとろうとしている恐れがあるので注意が必要です。
面積については、単位も「㎡」や「坪」など複数の表記の仕方があるので困惑することもあるかもしれません。
しかし、ここをしっかり把握しておかないと工事金額に大きな開きが出てしまうので、しっかり確認するようにしましょう。
見積もりに必要な塗装箇所が全て含まれているか?
塗装が必要な箇所が全て見積書に記載されているかを確認しましょう。
悪徳塗装業者などは、軒天・雨樋・破風などの付帯部と呼ばれる部分をわざと見積もりに含めないことがあります。
工事が一旦終わった後に、施主が気づいて「あれ?ここは塗ってくれないの?」と尋ねると、「ここは見積書に入ってないので追加工事になります!」となり、追加工事・費用を請求してくるのです。
気づいた時点で工事が始まってしまっていれば、足場などは組み直すとその分費用が高くなるので、別の塗装業者に頼むと余計なお金がかかってしまいます。
そのため、渋々高額な追加費用を支払うはめになってしまうのです。
複数業者からとった見積もりを見比べ、塗装箇所に抜けが無いかチェックしましょう。
塗装工事を依頼する際は、つい外壁や屋根といった大きな箇所にばかり目が行きがちです。
しかし、せっかく外壁や屋根が綺麗になっても、付帯部など細かい部分が劣化したままでは美観が完全に回復したとは言えません。
2度手間になり高額な費用を請求されないように、見積書を確認しながらご自身の目で建物を隅々までチェックしてください。
見積もりの作業内容にケレンが含まれているか?
ケレンとは、塗装をする際に下地のサビを落としたり削ってたりして、新たに塗る塗料が付着しやすい状態にする工程です。
この工程を行っていない場合、塗装後すぐにはわかりませんが、1年~3年程度で表面にサビが出てくるようになるのです。
サビは塗膜の劣化の大きな要因となります。
さらに、屋根にサビが発生した場合には、雨漏りに直結する大きな問題です。
万が一、屋根から雨が建物内部に浸入し雨漏りが発生してしまえば、余計な雨漏り修理費用も発生してしまいます。
刷毛やローラーで塗料を塗るだけが塗装工事ではありません。
ケレンは地味ですが、塗料が本来の性能を発揮し、長く塗膜の状態を維持するためには大切な工程です。
ケレンが含まれているのかどうか、しっかりと確認しておきましょう。
見積もりに塗料の価格・名称・数量が記載されているか?
続いて、塗料の価格について確認しましょう。
塗料の種類によって価格は変わってきますが、どれだけ良い塗料を使ったとしても、5,500円/㎡程度が上限と考えていただいて大丈夫です。
中には、1万円/㎡というぼったくりのような見積もりを出してくる塗装業者もいるそうなので、必ず確認するようにしてください。
また、どんな塗料を使うのか、しっかりと塗料の名称が記載されているかも併せて確認するようにしましょう。
塗料のメーカー、名称を施主自身がしっかり把握していれば、ご自身で塗料の価格を調べることも可能です。
見積書に価格と名称が記載されていれば、本当に相場通りの価格で適正な塗料が使用されているか判別することができるのです。
その中で、塗料の価格・名称も含めて、「外壁塗装一式」と大雑把にまとめた記載がされている見積書には注意が必要です。
どのメーカーの何という塗料を単価いくらで使用するのか、塗装業者は施主に見積書によって正しく明記する必要があります。
「一式」とまとめてしまっては、どんな塗料をいくらで使用するのかが一切わかりません。
もしそんな塗装業者に依頼してしまい、安い塗料を高い金額で塗装工事をされたとしても後の祭です。
せっかく外壁塗装を行なったのに、塗料が安物のため通常より早いタイミングで再塗装を行う必要が出てきますし、費用面でも損をします。
十数年に一度の大掛かりな工事が外壁塗装・屋根塗装です。
どんな材料を使うのか、ご自身でもしっかり把握しておくようにしましょう。
使用されている塗料の耐用年数が揃っているか?
塗料には非常に数多くの種類が存在します。
使用の用途によって非常に多くの種類の塗料がありますし、同じ用途であってもメーカーが違えばさらに多くの種類が存在します。
見積もりで確認すべき項目は、「建物の各箇所で使用されている塗料の耐用年数が揃っているか」です。
例えば、外壁用の塗料は耐用年数が15年なのに、屋根用塗料の耐用年数が10年だとすれば、次回の塗り替えのタイミングが別々にやって来ます。
そうなると、外壁塗装と屋根塗装を別々に行わなければならなくなってしまうのです。
塗装工事を行う際、足場が必要となりますが、足場の設置費用だけでも15〜20万円が必要となります。
仮に外壁塗装が50万円、屋根塗装が50万円だと想定しましょう。
建物各箇所の塗料の耐用年数が揃っている場合、次回の塗り替えは同時に行えるので、
50万円 + 50万円 + 15〜20万円 = 115〜120万円
になります。
しかし、耐用年数が揃っていないと別々に塗装工事を行うことになるので、
(50万円 + 15〜20万円) + (50万円 + 15〜20万円) = 130〜140万円
となり、最大で25万円も工事金額に差が出ます。
塗り替えは一度行えばそれで終わりではなく、十数年に一度必要な工事です。
長い目で見た時に、耐用年数が揃っている方が無駄なく塗り替えを行うことができ、メンテナンス費用を抑えることができるのです。
費用面以外でも、建物の各箇所で耐用年数が違うと、「外壁は綺麗なのに屋根はボロボロ」「外壁は綺麗なのに付帯部は色褪せが目立つ」など、美観にも悪影響です。
塗装はその性能や耐用年数の長さだけでなく、塗料ごとの耐用年数が揃っていることが非常に重要なのです。
見積もりの作業工程が3度塗りになっているか?
塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回に渡り塗装するものです。
見積書の作業工程が3度塗りになっているか確認しましょう。
3度塗りをするということは、その分塗料をたくさん使用するということなので、悪徳塗装業者は中塗りの工程を飛ばし、塗料代を浮かせようとします。
しかし、塗料は3度塗りを行うことで本来の性能を発揮するように設計されているので、中塗りを飛ばした2度塗りでは、耐用年数より早く塗装が剥がれるなどの不具合が発生するのです。
ただし、中塗りと上塗りは基本的に同じ塗料を使用するので、中塗りの工程を飛ばしても、完工直後の仕上がりにおいては、素人目には見分けがつかないという問題があります。
まずは見積書に3度塗りとしっかり記載されているかチェックしてください。
その上で、施工中の塗装業者に直接、「今は何度目の塗装ですか?」と尋ね、「塗装は3度塗りするものだと知っている・ちゃんと見ている」と牽制するようにしましょう。
そして、3度塗りの量の塗料がしっかり使用されているかどうかもチェックしてください。
そのためには、上記の「塗料の価格・名称・数量」の項目もしっかりと確認しておきましょう。
相見積もりの合計金額の差をチェックする
上記の様々なチェックポイントを踏まえた上で、業者ごとの工事金額の合計の差を見ていきましょう。
業者によって施工の単価は違いますが、同じ建物で同じ工事内容であれば、基本的にはそこまで大きな金額差は生まれないはずです。
例えば本来80万円が相場の塗装工事なら、70〜90万円程度と、ある程度価格帯は集中するはずです。
その金額から大きく外れ、高過ぎる・安過ぎる業者は避けた方が賢明です。
高過ぎるのは論外ですが、安過ぎるのも問題です。
なぜなら、複数の業者が一定の価格帯に集中しているのに1社だけ大幅に安い場合は、手抜き工事前提で見積もりを出している恐れがあるからです。
他の業者が80万円前後で見積もりを出しているのに、1社だけ60万円だとすれば、その差額の20万円はどうやって削減するのでしょう?
必要な作業工程を省き人件費を抑えたり、塗料を薄めて材料費を抑えたりして経費を浮かすより他無いのです。
一見すると安いというのは魅力的ですが、外壁塗装はお住まいを長く快適に保つ上で必要な工事です。
安さにばかり目が行き、粗悪な塗装工事をされないように、金額だけでなく施工内容にもしっかり目を通し、高品質な塗装工事を行なってくれる業者を選ぶようにしましょう。